ESGreen−NEO Q&A

3. ESGreen−NEOのメンテナンス?
ESGreen−NEOは,メンテナンスの低減を強く意識して開発されたESGreen屋上緑化システムの新グレードです。
 ESGreen−NEOは,芝の順応化現象を利用した新しいコンセプトの屋上緑化新グレードです。

ESGreen−NEOが,いくら"低メンテナンス"だといってもやはり,"生き物"の良さを享受する為には,最低限のメンテナンスは必要です。

@)給水
生き物にとって最も重要な「水」の供給は不可欠です。
 蒸散力が極めて低く,省エネルギーや温熱環境改善に必要な「気化熱潜熱冷却効果」の殆ど無い,セダムや苔で,灌水不要と主張しているシステムもあるようですが,東京都環境研究所他のレポートでも明らかなように,水を供給しないで,省エネ,温熱環境改善は限界的です。また,美観上も,中長期的に見ると,天水のみで水供給なしでは,維持できません。
 一方,土壌層を厚くしたり,貯水トレーを組み合わせたりして,無灌水を謳っているシステムもありますが,屋上緑化が中長期的(30〜40年)な維持が期待され,年によっては長期の旱魃もあり植物の荒廃につながる例も多いことから,おすすめはできません。これでは,折角の投資が本も子もないことになってしまいます。やはり芝面は緻密で美しい状態を保ちたいものです。
 当社では,原則として,自動給水システムの設置をお奨めしています。
 予算や面積,構造,現場事情などに応じた各種の自動給水システムを用意しています。
なお,ESGreen−NEOでは,年々の順応矮化により灌水費も少なくて済むようになってゆきます。

A)刈り込み
 野菜がどんどん育つような土壌や肥料を多用するようなシステムでは,徒長が生じ,頻繁な刈り込みをしないと芝面が維持できず,往々にして軸刈り(豆知識参照)が生じ芝面を荒廃させてしまいます。
 ESGreen−NEOは,芝が順応現象により,年々矮化,緻密化してゆくように設計されており,刈り込みの回数は,年々低下してゆきます。
 初年度は,芝の早期活着の為に必要な肥料分を土壌に混合してある為,従来の方法と極端な差は出ず,次年度では約3割程度(10回/年を7回/年程度)の刈り込み手間の減少となり3年目以降はさらに減少してゆけます。
矮性の芝を利用すれば,さらに刈り込み回数を減少できます。

B)施肥
 ESGreen−NEOでは,順応矮化させるために,施肥量を抑え目にします。初年度は芝の早期活着のために必要な肥料分を土壌に混合してありますので,使用条件にもよりますが,春施工の場合追肥は1回(秋口)程度で充分です。2年目からも,1回/年(春),コーティング肥料(緩効性徐放性)を施すだけで充分です。(特に厚めのターフをつくりたい場合は施肥回数を増やすこともあります。)

C)殺菌
 ESGreen−NEOは,静菌効果をもつ杉・桧樹皮と,弱い殺菌効果を持つとされる弱酸性の火山砂礫を配合しています。稀に,赤サビ病の発生がみられることはありますが,基本的には殺菌剤散布の必要はありません。(異常にお気づきの際は,ご遠慮なく早めに当社または地元造園業者の方にご相談ください。)また,芝に一定のストレスがかかるようにしてあるため,2年目以降はストレスに対して,芝自体のストレス対抗力が上がり,病害菌に侵されにくくなります。

D)殺虫
 屋上緑化では,芝の害虫被害は殆どありません。(購入された芝に,芝圃場から持ち込まれた害虫の幼虫や卵が入っていることも稀にはありますが,この場合は,施工してから,芝ソッド間の目地が詰まって芝面が使用可能となる2〜3ヶ月の間に殺虫剤を散布します。メンテナンスを委託される造園業者またはお近くのガーデニング店にご相談下さい。)

E)目砂
基本的には,必要ありません。
ESGreen−NEOでは,難分解性の専用土壌(ESGソイル)を用いています。
ESGソイルは,難分解性の杉・桧樹皮醗酵処理材と保水性火山砂礫を主成分としています。保水性火山砂礫は適度な保水・透水性,通気性を与えると共に,踏圧に対する抵抗性(保形性と踏み心地)を与えています。
 難分解性の杉・桧樹皮醗酵処理材は,徐々に徐々に分解しつつ,植物の生存に必要な最低限の養分と腐植と言われる植物成長因子を放出し,芝の健全性をサポートします。
 このため,長年の間には,土壌層は徐々に減容してゆきます。従って,土壌重量が,初期の重さを越えない範囲で地域にもよりますが,5〜7年に1回程度の専用軽量目砂を用いると,新しいほふく茎の成長を促し,より美しく,平坦な芝面が維持できます。(芝は目砂が大好きですから)

 野菜がどんどん育つような土壌を屋上で使ってはいけないのです。(菜園なら別ですが)

 ESGreen−Rfでは,ヤシ殻を使っていますが,ESGreen−NEOでは,杉・檜樹皮醗酵処理材(樹皮のうち,発酵・分解し易い部分を,2〜3年かけて分解した残りの部分)を用いています。
 杉・檜樹皮は,難分解性材料として古くから使われてきましたが,静菌力も有していることが特徴です。

【建築構造上や,用途上,緑化は困難だが,屋上外断熱・緑化同等の効果(気化熱冷却効果)を実現したいというお客様が増えています。このため,屋上工法として,当社ではESCO2Nパネルシステムを用意しています。(豆知識参照及び,「ESCO2Nパネルシステム」参照)】



《豆知識》 〔軸刈り〕
 肥料分が多すぎ,直立茎の伸びを放置し,およそ3pを越えふわふわになるところ迄になってから,地際で刈り込みを行うと,直立茎の成長点を全て刈り取り,再生が難しくなって芝面が荒廃してしまうことがあり,これを軸刈りと言います。
 軸刈りを防ぐには,徒長させないことが第一です。頻繁に刈り込みを行えば良いのですが,メンテナンスの手間,コストが大変です。このため,ESGreen−NEOでは,芝に適度の生育ストレスがかかるように配慮されており,これによりストレス順応矮化を生じさせ,徒長を防止し,刈り込み,施肥,水量を減らしてゆけるようにしています。
 刈り込み高さは,通常20〜30mmの間で管理することが望ましいことです。

《豆知識》 〔静菌効果〕
 檜皮葺きのように杉・檜の樹皮は,微生物の異常発生を押さえる"静菌効果"をもっています。また,保水性火山砂礫も弱酸性で,雑菌が少なく,根腐れを予防する効果があります。

《豆知識》 〔難分解性植物由来植生基盤〕
杉・檜樹皮や,ヤシ殻や,松樹皮などは,湿潤状態でも分解されにくいことが特徴です。その為,長期にわたり保型性を維持します。
 「難分解」とは,裏を返せば,「徐々には分解が進む」ということです。このため,徐々に分解して,腐植酸等の成分を少しずつ生成してゆきます。腐植酸は,保肥力を大幅に高め,また,植物の生長に好影響を与える成分です。このため,あまりに急激な成長(徒長)を来たさず,芝を健全に保ち,刈り込みの回数が減ると共に,長期的にも安定した生育が可能となるのです。

製造販売元

海水化学工業株式会社
環境バイオ・システム事業部

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